おおいたうつくし作戦地域連絡会(大分)に参加しました

会議報告
06 /13 2017
 平成29年6月12日、県庁新館14F大会議室で開催された「おおいたうつくし作戦地域連絡会(大分)」に参加してきました。うつくし隊の登録数は県内で93団体、その内大分市内は43団体だそうで、本日は27団体が参加していました。主催は生活環境部うつくし作戦推進課です。
sannkasha123.jpg

 最初に梶原課長からの挨拶と今年度の取り組みについて説明がありました。
 「大分県は平成30年国民文化祭の開催地であり、2019年ラグビーワールドカップに備えています。そこで環境の視点から県内外のお客様のおもてなし体制構築のために市内商店街と連携した取り組みや県内各地で地域の皆様と一体となった環境保全活動に取り組みますが、うつくし隊の活動も大きな柱として考えている」との主旨でした。
utu123.jpg

 会議前に参加団体の方々が自分たちの活動紹介パンフレット等を配布されました。この1年のうつくし隊としての活動内容は団体ごとの特徴や工夫がわかり興味深く拝見しました。様々な活動が大分で展開されていることを知りましたが、このような内容をもっと周知できる工夫はないものかとも感じました。当団体もブログで活動情報を発信していますが、サイトを見て頂けなければ、伝わりません。この課題は他の団体の方々にも共通することのようで、うつくし隊活動の広報・情報交換に関し、県庁主管課の方に方策を考えていただけたらと思いました。
Collagekaigi12_Fotor.jpg

utu3123.jpg

 会議後半は、4グループに分かれ討議タイムとなりました。
 おおいたうつくし作戦まちづくり推進事業の大分地区の課題が3つ発表され、この課題についてチーム単位で実情を話し合いました。 
 当団体が参加したチームは以下の6団体で(NPO法人グリーンバード大分チーム/河原内自然環境保全くらぶ/公益社団法人ガールスカウト大分県連盟/NPO法人岡原花咲かそう会/日本たばこ産業大分支店/ななせ交流会)、活発な議論・意見交換がなされました。
 課題の一つである、担い手不足(団体メンバー高齢化と後継者不足、高齢者の生きがいづくり、若者の雇用の場の確保)の問題については、各団体ともに共通の悩みを持っており、その解決策・工夫として①活動中に統一ユニフォームでPRする②活動先を探している団体(ガールスカウトやグリーンバード等に協力依頼する)③該当地区住民だけだとうまくいかないこともあるので他団体との協業模索してはどうかという意見が出されました。
 また、環境意識の欠如、環境教育をどうするかという課題については、①子供の内から環境教育するに限る。②意識の低い人(団塊世代?)対策にはなかなか打つ手がない。という意見が出されました。
 他のチーム発表で、助成金事業の予算費目では実施者の人件費を認めないケースもあるので、何とかできないかとの発言もありました。
 この日、ソーシャルプラネット大分からは私(荒江)と事務局長の小野が参加しましたが、今後の地域連絡会開催内容や活動内容の情報交流の在り方についての更なる工夫の必要性を感じました。


(荒江    記)

住吉川上流にホタル観賞に行ってきました

環境保全
06 /06 2017
 5月31日、20時過ぎに、住吉川上流にホタル観賞に行ってきました。私の所属するソーシャルプラネット大分は、昨年10月26日に、当会が大分県からの受託事業としての「うつくし作戦なかまづくり推進事業」で「住吉川のホタルを増やす会」の皆様と共に住吉川上流地区で河川清掃と枝打ち作業など周辺の清掃活動を行い、今年の5月14日にはそのフォローアップとして周辺の清掃を行いましたが、そういういきさつもあって、今回のホタル観賞を大変楽しみにしていました。
hota4.jpg

 前日の大分合同新聞朝刊で紹介されたせいでしょうか、平日にもかかわらず、30~40人ぐらいの人たちがホタル観賞に集まってきていました。私は上流から下流に向けて300mぐらいをゆっくりとホタルを鑑賞しながら歩きました。枕草子の中に「夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほかにうち光て行くもをかし。」とありますが、1000年の時空を経た今でもホタル観賞の楽しさは変わりなく、暗闇の中を10匹ぐらいが飛び交うさま、また、1~2匹が静かに光を放っているさまはどちらも何とも言い難い趣がありました。さらに今まで感じたことの無い感情として、ホタルに対して「愛おしい」という思いがわいてきました。ホタルが我が子のように、よくぞ無事に成虫になってくれてありがとうという感じです。何とも不思議な感じでした。
Collagehotaruseisoku01_Fotor.jpg
夜間蛍が飛んでいるところの昼間の風景

 蛍は住吉川上流の200~300mぐらいの範囲で飛んでおりましたが、「住吉川のホタルを増やす会」の人たちの話ですと、300匹以上飛んでいるでしょうとのこと。大分中心部に近く、大分駅から車で10分ぐらいの距離にある住宅街のすぐ近くの川で、ホタルを楽しめるということは本当に素晴らしいことだと思います。

 多くの人達は、ホタルが見られるこの素晴らしい自然環境が昔から当然のごとく存在していたと思われるでしょう。私もそう思っていました。しかし、「住吉川のホタルを増やす会」の人達にお話を聞くにつけ、このいま我々が鑑賞しているホタルが、実は地元の人たちの地道な環境整備活動に支えられているということを知りました。
 そして、その活動に感動し、興味を持った私は、「住吉川のホタルを増やす会」の今までの活動についてさらに詳しく調べてみました。少し長くなりますがお付き合いください。
seitai.jpg
出典:京都ほたるネットワークのホームページより転載


「住吉川のホタルを増やす会」の活動の概要
(以下の写真はすべて「住吉川のホタルを増やす会」の長尾理事より提供していただきました)

 発端は西の台校区老人会の泉会長が平成10年(1998年)8月、住吉川の上流で「ホタルの育成場所」表示の看板を目にしたところに始まります。近くでミカンの手入れをしている方に聞いたところ、「自分達が子供のころはこの辺り一面にホタルが舞っていて、良くホタル狩りに来ていたが、今は生活廃水で川が死んでしまいさっぱりですわ」とさびしそうな顔で話してくださったとのこと。

 何とか自分たちの手で再び昔のようにホタルを呼び戻すことができないだろうか・・・・・

 熟考に熟考を重ねた末、先ず準備活動として以下の四つの活動を行ったそうです。
1、平成14年(2002年)3月、  住吉川に、四国在住の泉さんの弟さんから取り寄せたカワニナ30キロを放流。    
2、平成14年(2002年)3月、  住吉川にホタルを呼び戻す会結成の呼びかけ。
 泉さんが会長をしていた①西の台校区老人会 ②ゴルフ仲間(青葉会・泉会長)や③青葉台自治会長(H4-H7年度)時代の自治会役員仲間 ④自治会長時の子ども会役員や子ども達(公園や公民館で子どもを対象に花づくり) 等々幅広い人脈を活かした人たちに対し、住吉川にホタルを呼び戻す会結成の呼びかけを行う 。
3、平成14年(2002年)5月、  住吉川の源流を訪ねるウォーキングの実施。
4、平成14年(2002年)7月、  第2土曜日を「住吉川に親しむ日」とし、子供たちを川で遊ばせる。
                      6月~12月 6回実施  延198名参加

 そして、平成15年(2003年)1月26日、 「住吉川のホタルを増やす会」を設立。青葉台公民館にて会員121名、出席112名(うち委任状58名)で発足、117名は西の台校区の方、4名は校区外(うち2名は県外)

 以下は「住吉川のホタルを増やす会」が行ってきた活動内容です。
①平成15年(2003年)6月、  宝泉寺温泉へ親ホタル採集一泊旅行(産卵失敗)
②平成16年(2004年)2月、  大分県土木事務所に対し、椎迫満友会、住吉川浄化対策推進協議会、住吉川のホタルを増やす会の3者連名で住吉川の環境整備要望書提出(川に降りる階段4か所が設置されました)
Collagekaidann01_Fotor.jpg
      
③平成17年(2005年)6月、  竹田市明治小学校へ親ホタル採集。(メスホタル採集できず、産卵失敗)
④平成18年(2006年)6月、  国東市武蔵町へ親ホタル採集。(産卵成功、幼虫飼育成功)       
④平成18年(2006年)12月、 住吉川に幼虫放流、産卵・幼虫飼育に成功
⑤平成19年(2007年)6月、  国東市武蔵町へ親ホタル採集(産卵失敗)
⑥平成20年(2008年)6月、  国東市武蔵町へ親ホタル採集(産卵成功、幼虫飼育成功)
DSCF4545 親ホタル の産卵(自宅)n012
親ホタルの産卵の様子

⑦平成21年(2009年)5月、  OBSトピッカー(ラジオ)による現地でのインタビュー(生放送) 
⑧平成22年(2010年)、    大分市役所が3日間にわたってホタルの調査…300匹との報告あり。(500匹との声もありました)
⑨平成23年(2011年)2月、  子供たちに関心を持たせようと「ホタル放流とぜんざい会」を設立。
DSC04603 ぜんざい会n012
「ホタル放流とぜんざい会」の当日の風景

DSCF2596 ホタルの幼虫とカワニナ 2
ホタルの幼虫とカワニナ

setumei.jpg
ぜんざいを食べながら、ホタルの勉強会

setumei1.jpg
子供のお椀にホタルの幼虫が2~3匹ずつ(カワニナも)

⑩平成24年(2012年)、   活動を始めて10年、徐々に軌道に・・・
siikun01.jpg
泉会長のご自宅に設けられた飼育設備。飼育槽には、水を循環させる水中ポンプが数台取り付けられ、水は、雨水と水道水を混ぜてカルキを抜いて定期的に交換していました。カワニナは主にキャベツを餌とし、幼虫には、カワニナの子どもを与えます。
当然、食べた後のカワニナの殻は取り除いて、新しいのを補給しなければなりません。

⑪平成25年(2013年)、   日本河川協会(国交省の外郭団体)より表彰さる…東京にて

 この年、ホタルの里に「宅地開発」の手がはいりました・・・ホタルへの影響が心配されました
kaihatu.jpg

⑫平成26年(2014年)3月、 「ホタル放流・ぜんざい会」に、NHK・OBSテレビや大分団地新聞・にほうジャーナルが取材に
    幼虫65匹を放流
DSCF1623 幼虫をお椀にn012

DSCF1655 放流n012・OBS

⑫平成26年(2014年)6月、    「大分市環境展」に初参加
⑫平成26年(2014年)8月、    「大分市環境保全活動功労団体表彰」を受賞
⑬平成27年(2015年)2月、    付属小6年生37名の皆さんが「住吉川の清掃」に協力(OBSテレビが取材)
shuzai22.jpg

DSC04641 記念撮影n012

⑬平成27年(2015年)5月、    市民税1%応援補助金で「車載用スピーカー」購入…町内の広報に活用。
⑬平成27年(2015年)5月、    NHKが天気予報の背景に「住吉川のホタル」を一週間放映してくれた。
⑬平成27年(2015年)6月、    市内横尾の「うーたの会・神宮司会長」から「ホタルの卵」を沢山頂いて孵化・放流。
DSC04969 ホタルのたまご(環境展)n012
スポンジにうみつけられた卵は1,000個をはるかに超えるそうですが、育つのは2~3%がよいところだそうです。

⑭平成28年(2016年)1月、   大在市民センターにて「ホタル後援会」の依頼あり…「大在・江川と遊ぶ会」
⑭平成28年(2016年)4月、    EMダンゴを住吉川に投入…水の浄化作戦。
Collageemdanngon01_Fotor.jpg

⑭平成28年(2016年) 5月 、  庄内町・日野様のご協力によりカワニナを大量に分けて頂き、住吉川へ投入
⑭平成28年(2016年)5月 、  観賞会について、大分合同新聞が大きく報道してくれた(5/22朝刊)
⑭平成28年(2016年)9月、   泉会長がケガで入院…ホタルの幼虫が全滅
⑭平成28年(2016年)10月、  ソーシャルプラネット大分の皆さんのご協力で「住吉川清掃」
⑮平成29年(2017年)5月 、  ソーシャルプラネット大分の皆さんのご協力で「住吉川清掃」
⑮平成29年(2017年)5月、   ホタル鑑賞会…300匹以上の飛翔で一安心。
         
 上述のように、「住吉川のホタルを増やす会」は、ホタルの産卵・幼虫飼育、エサとなるカワニナの放流、川の清掃、周辺の草刈り、EMだんごの制作・投げ入れ、道路脇の花づくり等の環境美化活動等を、西の台校区の子供たちと一緒に行っており、ホタル育成を核にして、地域環境美化や地域の子供たちの健全な育成にも取り組んでおられます。我々ソーシャルプラネット大分のメンバーにとってもホタルを増やすことに対する情熱やその運動の展開の仕方等大いに勉強になりました。
 泉会長が住吉川にホタルを呼びもどそうと思い立って、15年が過ぎました。親ホタルに産卵させることがうまくいかなかったり、またせっかく産卵しても無事に育つのは2~3%というぐらいに非常に少なかったり、また餌として放流したカワニナが野鳥(カモ)にたべられたりと、いきものが相手であり、自然が相手であるだけに、なかなか思うように進まなかったことも多かったとお聞きしています。「住吉川のホタルを増やす会」の長尾理事が、「ホタルの産卵からふ化、幼虫飼育に至るまで、泉会長がご自宅で、毎年6月から2月まで、寝食を忘れて育て続けて、漸くここまで来た」と感慨深げに話されていたのが印象的でした。

今後ますます住吉川にホタルが増え続けることを祈念して、私のホタル観賞記を終わります。


(平山   記)

socialplanet

名称:ソーシャルプラネット大分(NPO)
設立年月日:2015-06-01
設立目的:地域社会の活性化と生活環境改善への貢献
活動分野:まちづくり、環境保全、男女共同参画、職業能力開発・雇用
会員数:10名
主たる事務所所在地:大分市高崎
代表者氏名:荒江 進
電話番号:090-2716-8321
メールアドレス:arae@oct-net.ne.jp

*当NPOへのお問い合わせ等は下欄のメールフォームにてお願いします。